2024/12/19 10:29
モロッコの3大陶器と呼ばれるのが、
フェズ陶器、サフィ陶器、タムグルート陶器です。
今回は当店の店名の由来でもあるフェズ陶器についてご説明いたします。
フェズという街はモロッコの北部の内陸に位置します。
首都のカサブランカからは列車や車で5時間近くかかる場所です。
フェズといえば世界遺産にも登録されている旧市街、フェズ・エル・バリが観光地としても有名です。
この旧市街、細い細い道が入り組んでいて完全に迷路です。
観光で訪れる際も誰かに案内してもらわないと目的地にたどり着くのは困難かも。。
車の乗り入れもできないので荷物運びにはロバが活躍しています。

そんなフェズの街で作られる陶器の歴史は13世紀にまで遡ります。
地域で採れるコバルト顔料を使用した青い陶器が特徴的で、「フェズブルー」とも呼ばれています。

しかしながら当店では店主の個人的な好みにより、コバルトブルーのフェズ陶器はほとんど扱っていません。
代わりにこのエメラルドグリーンが施されたカラフルな陶器を輸入しています。
エメラルドグリーンをメインにした配色にときめくのです!
フェズ陶器のデザインは文化的、芸術的な影響が大きく、
幾何学模様や花模様、多彩な色付けはフェズの地域の物語を伝えていると言われています。
陶器自体が芸術作品ですね。
さらにフェズ陶器の特徴はずっしりとした重厚感があり、かなり丈夫にできています。
表面はマットな仕上がりで気品があります。
芸術的でありながら日常使いがしやすいところも私がフェズ陶器を好きな理由のひとつです。
フェズ陶器はモロッコ陶器の中でも
日本への流通量が少ない印象です。
仕入値も上がり気味で、実はタイミングが合わないと量を仕入れることが困難なのです。
ですので、フェズ陶器の特に大きいサイズの商品は在庫がある時にゲットしていただくのがおススメです!
お気に入りのフェズ陶器を見つけてくださいね。